小1の壁|なぜ起こる?どう乗り越える?|共働き家庭の完全ガイド

小1の壁

小1の壁とは、子供の小学校入学を機に、過程と仕事の両立が難しくなる現象ですね。
特に共働きの家庭では、大きな負担となることがあります。

私の家庭でも、夫婦共働き・実家遠方という環境です。
現在、娘は保育園に行っていますが、小学生になる時のことを考えると不安しかありません。

「小1の壁ってそもそも何?」
「保育園とのちがいは?」
「実家に頼れない共働き核家族でも乗り越えられる?」

この記事では、共働きで頑張るパパやママ向けの完全ガイドとして、私自身が徹底的に研究した結果をまとめてみたいと思います。

✏POINT
・共働き家庭が抱える不安と対策方法
・スケジュールの把握・長期休み対策
・今からできる事前準備

 

私の家庭でも数年後にせまる【小1の壁】に備え、今から準備していこうと思っています💨

何が起こる?共働き家庭の小1の壁

小1の壁を感じる理由として、以下のような原因が考えられます。

・充分でない学童保育
・行事やPTAなど保護者の出番が多い
・長期休みの対応が必要
・会社の時短勤務が終了
・宿題のサポート

正直不安。学童保育の実態

全国学童保育連絡協議会による調査では、学童保育を利用する自動は増加の一途で
保育の質が問われているという結果が出ています。

「子どもたちが部屋に押し込められ、ギュウギュウ詰めの劣悪な環境に置かれてい
る」
「骨折していたにもかかわらず、半日放置された子がいる」
などのニュースも目に新しく、不安は拭えませんね。

引用:全国学童保育連絡協議会-学童保育実態調査

昨日まで園児だった我が子が、小学生になったその日から「小学生」として扱われる。
当然のことですが、まだまだ小さい低学年のうちは心配が大きいです。

また、学童保育の終了時間は一般的に18時となっているおり、
フルタイムで働く場合お迎えが間に合わないケースも考えられます。

こども家庭庁では、2024年5月時点で学童保育に入れなかった児童数は1万8462人と発表しており、
地域によってはそもそも学童に入れないということも起こり得ます。

共働きでないとやっていけないような低賃金・物価高の世の中にしておいて、何事でしょうか。

平日の行事!PTAコワイ!

保育園は、共働きを前提としているので、行事の組み方に配慮を感じます。
しかし、小学校は「働いているか」は関係なく、授業参観や個人面談、懇談会など、あらゆる行事が平日に入ってきます。

また、その回数も保育園に比べ圧倒的に多く、準備するものも増えるとの声を聞きます。

Yahooニュースでも取り上げられていますね。
Yahooニュース!「平日の稼働、こんなに多いの?」

———-そして、PTAコワイ。
何が怖いって、PTAに何をされたわけでもないんですが、(笑)
実態が分からないから怖いんですよね。

と、いう事でPTAについても少し調べてみました。

PTAとはParent-Teacher Associationの略。各学校ごとに組織された保護者と先生による社会教育関係団体のことだそうです。

活動例として、行事の準備、バザー、廃品回収、書き損じはがきの回収、模擬店、ベルマーク集め等の活動があります。

簡単に言ってしまうと、「自分の子供のために何かできる事はないかな。と思う保護者と先生の集まり」です。

PTAの存在意義は、多くの大人たちが近くで見守って応援しているという環境をつくること。
学校に行く機会が増え、先生の名前や学校の環境を知ることで、子供の学校での様子が子供の話の中だけでなく、実際に目で見て理解することができます。

引用:公益社団法人日本PTA全国協議会「はじめましてPTA」

なるほど。自分の子供やお友達が毎日通う学校のことを理解する。
その環境づくりのお手伝いをする。子供のために見守ることができる。

なんだか怖くなくなってきて、自分の子供の為になるなら参加しても良いかなという気持ちになってきます。

とはいえ、PTA活動も、平日の昼間に行われることがほとんどです。

有給が激減したという方も多く、仕事との両立が更に難しくなる事が予想できますね。
対策についても考えておきたいものです。

長期休みの対応が必要

保育園になくて小学校にあるもの。
それは、長期休み。春休み。夏休み。冬休み。。。
私たちが子供の頃は、このお休みが何よりワクワクするものでしたよね。

長いお休みなんて関係なく、子供たちは毎日朝から晩まで学童に通います。
共働きしないと回らない家庭をつくり上げた日本のしわ寄せが子供たちにきている事を痛感します。

長期休みの問題点

その1:学童の開始時間が遅い

普段の登校時間に比べ、学童は開所時間が遅いことが多く、親の出勤時間に影響が出そうですね。
親が先に家を出て、小1の子供に鍵をかけて1人で出発させるのはあまりに不安です。

出勤時間の変更など、会社と相談する必要がありそうです。

その2:お弁当持参

長期休みの間は学童に行っても給食が無いんですよね。
子供が長期休みだろうと、親たちのお仕事は変わらないわけで。

ただでさえ忙しい朝の時間に、お弁当づくりのタスクが追加されます。

その3:大量の宿題

宿題には、大きく分けて学習系(プリント、ドリルなど)と工作系(絵画、作文、作品など)があります。

学習系は学童で済ませられますが、工作系はお家で親がサポートしながら進めなくてはなりません。
長期休みの最後に、慌てて取り掛からなくて良いように、計画的に進めていく必要がありますね。

引用:ベネッセ教育情報「夏休みの宿題には何がある?」

会社の時短勤務が終了

小学校に上がる頃には、時短制度が利用できない企業も多いですね。
私が勤めていた会社も、時短が利用できるのは3歳の誕生日まででした。

厚生労働省が民間企業を対象とした調査によると、時短勤務の対象を「3歳未満」としている企業が8割です。

引用:厚生労働省-企業調査

保育園・幼稚園のような手厚いサポートが無いのが「学校」という組織。
まだまだ幼い小学校低学年の間は、時短勤務が利用できるようになってほしいものです。

小1の壁を乗りこえる準備とは

スケジュールの把握

小学校と保育園の生活のサイクルの違いが、1日の流れを比べるとよくわかります。
変化として大きいのは、以下です。
・小学校の方が保育園よりも子どもを預けられる時間が短くなること
・学童保育の閉所時間が保育園よりも早いこと
勤務時間の変更や、1日のスケジュールの見直しが必要となりそうです。

入学前にできることはある?

子どもとの生活リズムを見なおす

起床時間、就寝時間、ご飯の時間、お風呂の時間。
小1の壁に直面してからではなく、小学校のスケジュールを念頭に置き、保育園や幼稚園のうちから
生活リズムを整えておくと安心ですね。

学童の見学と事前登録

学童の環境は、地域によっても異なります。
自分の地域では、どのような保育がされているのか。どのような登録が必要なのか。
直前に調べて、入れず焦ることの無いように、早い段階で見学まで済ませておきたいですね。

民間学童の活用

民間学童には、以下のようなサービスを提供しているところもあるようです。

・送迎をしてもらえる
・閉所時間が遅い
・お弁当の提供がある

どうしても勤務形態を変えることができないパパママにとっては、救世主となりそうですね。

自分の地域でどのような団体が、どのような内容で運営しているのか、かかる費用はいくらか、事前に情報をもっておく事は、小1の壁対策として大きな糧となります。

お弁当やご飯の時短レシピを活用しておく

小学校に上がると、何かと機会が増えるお弁当。
今のうちに時短術を身に着けておくことも必要かもしれません。
前日に下ごしらができるレシピや、週末に作りだめして冷凍ストックする習慣を身に着けておきたいです。

小1の壁|共働き家庭の工夫と対策

勤務形態の変更や在宅ワーク等、会社へ相談してみよう

制度として、小学生の育児による時短勤務が利用できない場合でも、会社への相談により
対応してもらえたとの声も聞きます。
筆者も、実際にリモートワークを希望し、別部署への異動を提案してもらいました。
私自身は、フルリモートを希望していた為転職という選択をとりましたが、一度会社に相談してみる価値はあると感じました。

時短勤務だけでなく、下記の変更ができないか会社へ確認してみることをおすすめします。

・勤務時間の変更
・雇用形態の変更(正社員からパートへ切り替える等)
・リモート勤務できる部署への異動

また、時差出勤でパパが遅く出勤しママは早く退勤するなど、夫婦で協力することも大切です。

家族や地域に協力をお願いする

近頃のワーママは、本当に育児も仕事もバリバリこなす方が多く、つい無理をしてしまいがちですね。
周りに頼れるものは頼り、活用できるサービスは活用して「小1の壁」を乗り越えていきましょう。

・家族の協力
・民間学童
・ファミリーサポート

小学校という慣れない環境で、子供自身も不安を抱えながら生活しています。
そんな中親がいっぱいいっぱいになり、子供を怒ってしまうなんてことが無いように、心のゆとりをもって生活し、子供の精神面もサポートしていきたいですね。

完ぺきを目指さず、手を抜くことも大切

何よりも大切な我が子の環境の変化。
この記事を読んでくださった方は、小1の壁について考え、家族で乗り越えたいと考える素晴らしいパパママだと思います。

皆様が無理せず、それぞれにちょうど良いワークライフバランスを手にし、こどもとの時間を大切にできますことをお祈りしています。

全てを完璧にこなそうとせず、今日はご飯つくるのをやめて子供の「あのね」をたくさん聞く日にしよう。

そんな風に思えるように、私も育児と仕事をほどほどに両立しながら、小1の壁を乗り越えていきたいと思います。

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